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資産を減らさないための「債券投資」情報まとめ【初心者向けの基本知識】

数ある投資の中でも「堅実」「安全」だと言われているのが「債券による投資」です。

国や会社による貸し付け証書の意味合いをもつ債券は、それらが経営破綻しない限り、安全・確実に利回りを享受できるメリットがあります。

一般的な「投資」である個別投資と違ってリターン(利益)は大きくありませんが、元本を減らさずに投資できるのも大きな魅力です。

ただ購入する債券の発行元である国や企業、自治体の規模や経済状態によってはリスクも存在するのも確かでしょう。

とはいえ、株式投資に比べても「安全」である理由もいくつか存在しています。

今回は40代・50代の投資初心者が比較的に安全に運用できるであろう「債券投資」についての情報をまとめてみたいと思います。

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債券の特徴について

債券は「減らさない投資の代表格」といわれています。

発行体が国や自治体、企業となっており、それらの規模や経営状況によって利回りが決まってきますが、総じて「発行元が破綻しない限り、元本が保証される」という面をもつため、株式投資に比べても安全である側面が大きいと言えます。

以下にその特徴を並べていきましょう。

債券の種類

発行元は政府や自治体(国債・地方債)、企業(社債)になります。

政府・自治体の債券は「公共債」と呼ばれ、破たんの可能性が低いため、信頼性は非常に高くなります。

企業の債券は「民間債」と呼ばれ、企業が発行する社債から、商工中金、農林中金、信金中金などが発行する債券や、不動産投資信託が発行する投資法人債、生命保険会社が発行する基金債などがあります。

個人でも購入が可能な債権は以下になります(箇条書きで簡単な説明を添えています)

個人向け国債

・国(政府)が発行する債券

・「固定金利型3年債」「固定金利型5年債」「変動金利型10年債」の3種類

・発行から一年後に期間中でも額面で換金可能(その場合は利子分等が差し引かれる)

地方債

・都道府県と政令指定都市が発行する債券

・広く購入者を募る「全国型市場公募地方債」と、発行する自治体の居住者や法人のみが購入できる「住民参加型市場公募地方債」の2種類の個人向け地方債がある

・金利は国債よりも高くなるものが多い

社債

・額面が多いために機関投資家向けのものが多い

・一部の企業が小口の個人投資家向けの社債を発行している

・利率は国債や地方債よりも高い

債券投資の利益発生の流れ

債券は国や自治体、企業への貸付金になるため、購入時に払った額面金額(債券の価格)は満期時に返ってくる仕組みになっています。

また、債券には「毎年どれくらいの利子がもらえるのか」を示す表面利率(クーポンレート)が設定されており、この利率が高ければ高いほど「儲かる債券」ということになります。

債券の価格はもともとの値付けである額面金額が設定されていますが、発行後に市場金利の変化や信用リスク、需要と供給によって変化することがあります。

額面金額との差があればあるほど、満期時に差がプラスであれば「利益」となり、マイナスであれば「差損」となります。

ポイント

【表面利率(クーポンレート)】

・「毎年どれくらいの利子がもらえるのか」を示す。

・高い表面利率はより多くの利子収入を意味する。

【市場での債券価格の変動】

・市場金利、信用リスク、需要と供給により変化する。

・市場金利が上昇すると債券価格は下がり、逆に市場金利が低下すると債券価格は上がる。

【満期時の利益と損失】

・購入価格と額面金額との差によって発生する。

額面金額より低い価格で購入して満期に額面金額で返済される場合は「利益」となる。

額面金額より高い価格で購入して満期に額面金額で返済される場合は「損失」となる。

債券と株式との違い

株式は一般的な「投資」になるため、将来の利益が分配される仕組みになります。

一方での債券は基本的には「貸付」になるため、利回りと額面の償還しか保証されません。

また株式は会社が破たんしない限りは保有し続けることができますが、債券は償還期間が決まっているという違いもあります。

取引単位も株式は一株数百円から数百万円と幅広い一方で、債券は1万円、10万円、100万円など固定している場合が多くなります。

債券が株式に比べて「ローリスク、ローリターン」と評される理由は、上記のようなことが含まれていると考えられます。

その分、購入する債券によって変わってきますが、「損をしない安全な投資」としての魅力は確かにあるかと思います。

日本国債と外国債について

以上のように様々な債権が存在していますが、投資の初心者が債券を購入する際は、国債の購入が「資産の確保」という意味では最も安全で確実と思います。

国が発行する債券なので、倒産や破綻のリスクが少ないのが第一の理由です。

そのぶん利回りは小さくなりますが、「損をしない」という一点で預けるならば、確実な利益の出る国債(年利回り1%超)は資産の避難先として間違いはないかと思います。

もともと国債は、インフラ整備、教育、医療、年金などの公共サービスや社会保障制度を維持・拡充するための資金を賄うために発行するのが目的のため、これを買うことで国の事業に役立てるという「公共性としての意義」も見逃せません。

もし国債で大きな利益を得ようと思うのであれば、外国債の購入も検討すると良いかと思います。

国の規模や経済状態によって、年利回りは大きく変わってきますが、多くの発行国では日本国債よりも高い利回りを提供しています。

利回りの数字は時期によって変わってきますが、2024年の段階での大まかな数字としては以下のようになります。

【10年利回り】

日本: 1%

米国:4%

ドイツ:1.5%

イギリス:2.8%

フランス:2%

イタリア:3.7%

ギリシャ:4%

オーストラリア:4%

カナダ:3%

インド:7%

ブラジル:11%

メキシコ:10%

中国:2%

10年が満期の国債だと、日本は諸外国に比べて低めになっていることが分かります(日本以外の先進国ではスイスが0.5%と低め)

こうやってみると、単純に利回りだけ見れば外債のほうがメリットは大きいといえますね。

ただし外債の購入には一定のデメリットがあります。

為替の影響を受けるため、為替の手数料考慮しておかなくてはいけない点です。

外債は外国通貨で発行されるため、その通貨の為替レートが変動します。

為替レートが購入時よりも不利な方向に変動すると、円に換算したときの価値が減少し、損失を被ることがあるからです。

他にも発行する国の経済や政治情勢による信用リスクや市場での流動性リスク(売りたい時に引受先が見つからない場合も)、金利の変動リスクなど、安定した日本国債に比べて様々な不安定要因を抱えています。

その点、米国債やユーロ債は、先進国であり経済や政治面での安定性も高いことを踏まえると、日本国債以外での購入はお勧めかも知れません。

とくに米国債は世界の超大国としての抜群の安定性を保有し、年利回りも3~4&と日本国債の数倍に当たるため、一定の資産を持つのであれば、満期時の利益も非常に大きいと思います。

ただし外債を購入する場合は、円貨建てや外貨建てによるメリット・デメリットも考慮する必要があるでしょう。

外債の購入ポイント

【円貨決済】

メリット⇒ドルを用意しなくて済むため、取引が簡単に済む

デメリット⇒為替レートの変動や、金融機関の手数料が含まれるので割高になる可能性がある

【外貨決済】

メリット⇒一回ずつの取引に為替手数料がかからない

デメリット⇒為替リスク、資産の税務処理の面倒さ

債券の購入方法

債券は種類によって販売する金融機関や時期が異なってきます。

以下にそれぞれの取り扱い期間をまとめてみますね。

国債・外国債

日本国債、外国債の取り扱いになります。

都市銀行や信託銀行、保険会社、証券会社での購入が可能です。

それぞれの金融機関で入札形式で債券を購入し、その一部を個人投資家に向けて販売するため、定期的に金融機関の窓口やホームページでチェックしておく必要があります。

日本国債に関しては、財務省のホームページで取り扱いのある金融機関をリストアップしていますので、購入を検討している方はこちらをチェックしてみてください。

個人向け国債の取扱機関

新窓販国債の募集取扱機関

地方債

地域密着型の債券になり、公営事業の財源を調達する意味で発行されます。

そのため、自治体が営業している金融機関や地銀での取り扱いになります。

取扱金融機関の詳細は、以下のホーム―ページをチェックしてみてください。

一般財団法人「地方債協会」

社債

証券会社のみの取り扱いになっています。

SBI証券、野村證券、楽天証券、大和証券などの大手証券会社のホームページから詳細情報を見ることができます。

発表銘柄の公開情報は以下の日本証券協会ホームページで確認することができます。

社債の取引情報

まとめ

債券投資に関する基本的な知識を紹介させてもらいました。

株式投資における個別投資のような企業分析の必要がなく、景気の動向に大きく左右されない点が、投資ビギナーにとって大きな魅力になるかと思います。

安全確実でリスクの少ない債券は、不安定な時代の資産防衛の一つとして、ぜひ前向きに検討しておきたいマネー運用術になりますね。

購入の際は、記事内にリンクした公共機関の情報源をチェックして頂ければと思います。

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